耐震診断とリノベーション

リノベーションは自分仕様に!

空き家を有効活用するには!

今や820万戸の空き家があり社会問題となっていると、世間で話題になっています。しかし実は、この数字は正しくはありません。820万戸の半数以上が賃貸アパートなどの入居待ちの空き室や売り出し中の戸建て住宅だったりマンションであったり、別荘のようなセカンドハウスのような普段住んでいない建物です。実際の所有者不明の空き家や使われずに放置されている空き家は320万戸程です。所有者不明の土地面積は九州の広さに匹敵すると言われ行政でも頭を痛めているところです。せめて私は所有者がはっきりしている空き家を朽ち果てていく負の資産から活きた資産として有効活用のお手伝いを所有者の方、地域の方にしたいと思っています。

想いで

 相続で引き継いだ親の家、小さい頃すごした家には沢山の想いでがあり手放すことにとまどいがあります。そのとまどいが今まで手放せずに放置の原因になっていたのではないでしょうか。しかし平成27年に「空き家対策特別措置法」が施行され、近いうち固定資産税の優遇措置がなくなる可能性があります。この想いでを大切に売却せずに上手に活用できないものでしょうか。

活用その一

 当分、ご自分で使う予定がないならば賃貸を考えたらいかがでしょうか。もしその空き家が、築10年以上経っているなら当時の間取りや設備ではなかなか借り手を見つけるのは難しいでしょう。現代の社会情勢や生活形態も大きく変わっています。また、技術進歩も著しく10年前の機器では不便に感じたり魅力に欠けてしまいます。
だからと言って新築に建て替える必要はありません。少額でできるリノベーションで充分です。と言うよりリノベーションをお勧めします。工期も少なく確認申請もいらない場合がほとんどです。リノベーションと一緒に耐震化や省エネ化工事もされると建物の資産価値も上がります。

活用その二

 趣味を活かした副業のススメ

もう一つは、ご自分で使用するパターンです。サラリーマンの方、本業をお持ちの事業主の方、趣味を活かした副業をしてみませんか。
趣味で陶芸をされてる方はぐい吞み専門店などいかが。ご自分で粘土を練って窯で焼いてあなた好みのぐい吞みを並べ奥にはそのぐい吞みで銘酒を呑ませるサロンも併設したりしてご近所付き合いなど楽しまれたらいかがでしょうか。なかにはあなたの作ったぐい吞みのコレクターになって何十個と買ってくださったり時には常連さんが田舎の銘酒だと言って持って来て下さったり、いやー楽しそうですね。勿論サラリーマンの方も本業をお持ちですので毎日は出来ません。週に一日でも二日でもいいではありませんか。奥様は手芸がお得意ならば小物やアクセサリーなどの教室を開いたり展示即売したりちょっとの収入が楽しくなりそうです。

本格的に商売をする方は別として、わざわざ貸店舗を借りて開業するにはリスクが高すぎます。保証金、毎月の家賃、連帯保証人、2~3年毎の更新料、店舗の改装費等々多額の費用と責任が必要です。ご自分所有の空き家を使うのならばリノベーションの費用だけで済みます。どうですか、あなたの趣味を一回り大きくしてみませんか?

リノベーションのすすめ

もしあなたの所有する空き家を何も使わずに放置されているならば、大損しています。毎年固定資産税を納め続け、建物は朽ち荒れていく一方です。時には知らないうちに動物や不法侵入者が住み着いたり、犯罪に使われたり、火災の危険もあります。きちんと管理していない場合は所有者の重大な過失として罰せられることもあります。

空き家がご自宅から遠方の場合は「その一」をお勧めします。通える範囲でしたらぜひ「その二」を実行して下さい。いずれにしても先ず建物を使える状態にしなくてはなりません。リノベーションしましょう。